東洋思想から見る自重
第475話/ウシジマくん61
(先週更新していないため、この記事は先週掲載ぶんです)
けっこう時間たってしまっているので、今回はさくっといきます。
滑皮の子分のひとり梶尾が射殺された。犯人は、シシック幹部の竹腹という男である。甲児が行方不明になったのを受けて、滑皮がシシックを仕切りだしたことを、竹腹は不満におもっていた。そこで、知り合いのヤクザである豹堂に泣きついた。豹堂は豹堂で、滑皮を蹴落とす機会を探していた。そうして、彼は、戌亥情報で滑皮の銃を探し出し、これを竹腹に持たせて、殺させたのである。
滑皮が梶尾の死を知った直後の描写はない。落ち着き払って、金を払っている警察のものから情報を引き出している。ずっと落ち着いたままなのか、ようやく落ち着いたのか、これだけではなんともいえない感じだ。
梶尾は縛られていたようでもあった。相当拷問されて、用が済んだところで頭と腹を一発ずつ撃たれて、速やかに殺されたようだ。慣れた手口である、などと刑事の男はいう。
国重という刑事は、心当たりがあるのだとしても、敵討ちは考えるな、やるとしても管内以外で、ということをいっている。大金を払っているので、鳶田は、国重がいい時計をしているのはじぶんらのおかげだと考えているようだ。だが滑皮は冷静だ。刑事に金を払うのは生命保険の掛け捨て金と同じだと。情報がしょぼくても、払った金で等価交換を実行している、というわけではないのだから、それをいっても始まらないのである。
シシックにやってきた滑皮は、幹部の連中をまた正座させ、なにか知っているかを訊ねる。竹腹はびびりまくってふるえている。滑皮はそれを見逃さず、どういう体勢か、壁なしの壁ドンみたいなことして威圧するが、友人が「シャブの後遺症で気持ちの上げ下げが・・・」というようなフォローをして、その場はおさまる。竹腹が豹堂と通じており、しかも梶尾を殺してしまったことはさすがに友人たちも知らないだろうから、これはほんとうにそうなのだろう。しかしあやしいことはあやしい。滑皮は鳶田に、竹腹を洗わせるよう戌亥にいえと指示するのだった。
たほうで黒幕の豹堂と巳池だ。巳池は、潜舵を通じて甲児らにガセネタを流したキャバ嬢をフィリピンに送っているところだ。女は、シシックの連中から逃れるために、巳池が親切で手配してくれているとおもっているが、じっさいにはこれも金になる。現地では人身売買の知人が待機しているのだ。
女を見送った巳池が、豹堂の待つ車にもどる。巳池は竹腹のことが心配だ。予想以上にびびっていて、いつ滑皮にチクるかわからない。今回「そうか」ばっかりの豹堂は、巳池の嫁が経営するネイルサロンの上の空き部屋にかくまってやれと指示する。
滞りなく巳池は部屋に到着する。ゴミだらけで水道も電気もなくしかも相部屋だが、指名手配犯をかくまっていたこともあるそうで、安全だということだ。豹堂は麻薬も用意してくれた。シャブ中の竹腹にはうれしい贈り物だ。これは、押入れのなかに隠れているってことなのかな、竹腹はそこで、ふるえながらやってくるかもしれない襲撃者にひとりイキるのだった。
そこへ吉原という同居人が顔を出す。酒を買ってきたから飲まないかと。部屋にはもうひとり半ケツの男がいる。竹腹は、豹堂への感謝を彼らの前でくちにし、あと女がいれば最高なんだが、というふうにいう。そこで吉原は、ポン中くせえ、換気しろとはなしを運ぶ。竹腹はいま外部の目線がこわいので開けたくないが、細かいこというなといわれて、舌打ちしつつも開ける。竹腹は背中を押されて、事態を飲み込めぬままに落下。その過程を巳池が階段の踊り場から見ていて、即豹堂に連絡する。飛び降り自殺したと。さらに、梶尾拉致の実行犯ふたりは福建省に帰国、もはや梶尾射殺の当事者は日本にひとりもいない状況となったのである。
続けて巳池は、梶尾を拷問して鹿島殺害の件を自白させた音声を鳩山に匿名で送ったとも報告。それを受けた鳩山は、滑皮を呼び出すのだった。
つづく。
やれやれ、想像以上に巳池が仕事できすぎて、信じられないくらいはなしが進んでしまったな。
いまの状況では、梶尾拉致・拷問・殺害の景色がまったく見えてこないが、ヒントはある。刑事の情報と、竹腹の反応、それから巳池である。
刑事によれば、これは慣れた手口だということである。頭と腹を撃っているのは、確実に殺すためだろう。拷問をして、必要なことは済んだから、とっとと撃ち殺してしまった、その迷いのなさに、刑事は「慣れ」を見たのである。あのシシックのメンバーであるから、竹腹も、ひとを殺した経験があっても不思議はない。その意味で「慣れ」があるのかとおもわれたが、竹腹はびびりまくっている。これが、犯行のスマートさとは馴染まない。ここに加わるのが、巳池のいう、拉致の「実行犯」二人である。これは、どうしても『スマグラー』の背骨・内臓コンビを想像してしまう。ねんのためスマグラーをざっと読み返したが、福建省という具体名は見られなかったし、ググってみても、モデルとなりそうな福建省出身の殺し屋は出てこないのだが、僕のなかでこのふたりはもう背骨と内臓ということになってしまっている。竹腹が竹原ではなく、ふしぎに「腹」という文字なのも、にくづきつながりで彼らの連想を誘う。
まあこれは証明しようもないことなのでどちらでもいいのだが、ともかく、犯行のスマートさが竹腹のもたらしたものとは考えにくいという感触がある以上、それはその二人組みによるものである。すなわち、拉致・拷問・射殺ということのほとんどすべてを、そのふたりがやったのだ。あるいは最後に撃たせるときだけ、ふたりの指示のもとに竹腹がやったのかもしれないが、もはやそれもどうでもいいことだ。
ではなぜ竹腹を関連させず、最初からそのふたりにやらせなかったかというと、犯行の経緯が明るみになるかどうかを問わず、そこに物語が必要だからである。重要なことは、たんに梶尾に自白を残して消えてもらうことだけでなく、誰が、どうやってやったかということだからなのだ。そうすれば、滑皮や警察が豹堂に疑いを向けることはなくなるのである。
竹
腹のいた部屋には麻薬が置かれている。巳池の言い方からすると、竹腹の死体はこれまでのように処分されたりせず、ふつうに通報されて、警察が回収することになるのかもしれない。そうすると、部屋が調べられる。電気もきていないし、巳池や、その部屋の持ち主である巳池の嫁は、使っていない部屋にかってに住み込んでいたものとして竹腹をあつかうつもりなのではないか。そうすると、たまたまあいていた部屋に侵入した竹腹が、ラリって、あやまって落下した、ということになる。なるのだが、彼の背景には梶尾の死がある。彼がこの死にかかわっていれば、これは自殺ということになる可能性が出てくる。じっさい、滑皮は竹腹をおどすようなまねをしており、これから銃などを通して出てくるかもしれない証拠を含めて、今後竹腹が梶尾を殺した、ということは、公的に認められてしまう可能性が高いのである。
しかし、では、竹腹が公的に犯人ということになって、なにが起こるか。梶尾は滑皮の右腕であるから、戦力的な面で、これを削る価値はある。が、それよりもやはり、犯行の道具が滑皮の銃であるということが重要なのだろう。いちど犯罪に使用された銃は、なにか細工をしないとすぐわかってしまう。滑皮がそれをしないとはおもえないし、つかったら捨ててしまうはずなので、その線はなさそうだが、指紋やなにかのうっかりミスがないとも限らない。いずれにせよ、豹堂には、じぶんの銃を使う理由がない、というところだろうか。
鳩山に送られた音声がどういうものかにもよるが、滑皮の視点からは、豹堂の計画通りなら、反感をもった竹腹が梶尾を殺し、罪の意識か滑皮への恐怖かで自殺したことになるが、しかし、なぜ彼が鹿島の件で梶尾を拷問しなければならないのか、という疑問は残るはずである。梶尾殺害と自白は同一犯によるものなのであるから、仮に匿名の音声であっても、それが梶尾の声であると断定できなくては意味がないので、やはりそこはつながらなくてはならない。ほころびがあるとすればそのあたりだろうか。
それ以外にも大きな疑問は残る。まず、梶尾は鹿島の件を知らないのではないかということ、そして、知っていたとしても、柄崎が舌をかんで自白を拒んだように、あの梶尾が痛みにたえかねてオヤジの不利になるようなことをいうとはとても考えられないということ、このふたつだ。少なくとも、鹿島のものらしき死体をかためた氷を捨てたじてんで、梶尾はなにも知らなかった。この2年で聞かされている可能性もあるが、だとしてもやはり彼がくちを割るとは考えられないという壁が立ちふさがる。だいたい、映像ならかんたんに梶尾本人だとわかるところ、音声だけというのもなにかあやしい。これはでっちあげかもしれない。
そして、そのことを、巳池じしん知らないという可能性もある。あれほど仲のいい滑皮グループなのだから、巳池じしんの豹堂との関係性からしても、鹿島の件を梶尾が知らないとは彼には考えにくかった。当然知っているはずである。だから、それを吐かせろと背骨には指示した。だが知らないから、薬物などつかってもなにも出てこない。めんどうになった内臓が、もうなんでもいいからそれらしい台詞だけ引き出そう、などと言い出し、音声としてまとめられて巳池に送られた、などというのはどうだろうか。
二人組に限らず、豹堂の周辺はすべて忖度で機能している。そのあたりは、彼のいう「仁義」が見当たらなくても、日本の旧習という感じがする。今回、豹堂は3回も「そうか」といっている。これは、彼が事件についてつねに受身であることのあらわれである。彼は、すべて「報告を受ける」というしかたでことにコミットし、指示というより示唆でこれに応じるのだ。彼は、竹腹がびびってるという報告を受けて、空き部屋でかくまったらと示唆するが、これを巳池は、「そこに連れて、麻薬を用意して、突き落とす」ことだと忖度する。だが、報告上は、そこで彼は自殺したことになる。彼は、巳池を経由した指示の過程においてもほぼ無関係であり、巳池もそれをわかっていて、おそらく「いつものこと」として、これをまるで自然現象のように処理するのである。これは滑皮とは対照的だ。滑皮の行う自重トレーニングからは、彼の責任感のようなものが見て取れる。自重トレーニングは、じぶんの体重、存在を負荷として、筋力をあげていく方法だ。外部からの圧力をはねのける、あるいはラットプルダウンを通じて受容する丑嶋と比べて、実にシンプルで、こじんまりとしているが、それは、彼が、彼であることそれじたいを負荷とした生き方を選択しているからである。だから、もし滑皮が、彼を信頼するものを結果利用することになってしまったとしても、彼にはその呪いを背負っていく覚悟がある。これは、例の半裸の件にもかかわっていくだろう。なにもかも吸収する、と彼がいうとき、そこにはおそらく呪いも含まれている。文字通り、なにもかもを集約させて、背負っていく、それが滑皮なのだとしたとき、動きのある事態から徹底して距離をとる豹堂は、旧式のヤクザであると同時にむしろリアリストなのだ。この反対の立場がどういうふうに異なっているのか、次回以降くわしくみていきたい。
自重をおうちまでお届け
術後8日
今日は朝からすね周辺が腫れて激痛!
膝の内出血が降りてきて腫れてるらしい。
午後のリハビリに備えて、痛み止めとシップ
リハビリ室
人気企業ランキングからは見えてこない、ホントの自重。
今日はおひさまがまぶしい
久しぶりの感覚です
明日でNHKの朝ドラ
『半分、青い。』も最終回ですね
秋風羽織先生・・ではなく
くらもちふさこさんのコミック
実はいろいろ持っています
一部をご紹介してみたくなりました
『おしゃべり階段』はバイブルでした♪
一番最初に読んだのは
『冬・春・あなた』だったように思います
(興味ない方には
わからないお話に突入しそう
)
コミックだけに飽き足らず
くらもちふさこさんの特集のものは
気がつけば買っていました
同じ漫画も新しい形で出版されると
それもまた欲しくなって・・
でも、ここ近年は自粛しております
7学年上の兄の影響で
漫画には小さい頃から親しんできました
そう見えないと言われますが
ギャグ漫画も大好きでしたし
偉大な先生方の作品もたくさん読みました
少年漫画は兄のを読み
(兄のものは自分のもの感覚?)
少女漫画は自分で![]()
くらもちさん以外の漫画も
今も隠し持っています
最近は漫画自体
ほとんど読まなくなりましたが
『宇宙兄弟』の1巻を読んだら
とても面白かった![]()
ハマったら先が長いので
自重しようかとも思ったりしています
(お話それていますね)
そして、明日最終回の朝ドラ・・
今回の朝ドラは今までと違いましたね
北川悦吏子さんのねらいでしょうか
朝ドラでは多い
諦めずに何かを成し遂げていくお話ではなく
挫折しては人生を選択して進んでいくような・・
特別な人生というよりも特別じゃない普通の
(普通ってなんだろう?
全ての人生が特別とも言える気がする・・)
『おしゃべり階段』に通じるところも・・少しある
・・そんな朝ドラだった気がします
(個人の感想ですよ)
と、こんなふうに語ってきましたが
朝ドラで私が一番好きで
もう一度見たい![]()
大好きなのは・・
『あさが来た』です
あさになりたいな
って
ずっと思い続けています
今日はいつもと違うブログになりました
お付き合いいただいた皆様
ありがとうございました![]()
電通がひた隠しにしていた自重

真知「誕生日は祝われた方だけでなく、祝う方も笑顔になるものなのだな……ふっ」
直美「なんや真知。さっきまで泣きわめいていたくせに悟りきった顔して」
真知「あんなことされたら当然だろが!」
美弥花「チッチッチー。違うよ真知っち。あれはサ・プ・ラ・イ・ズ~!」
真知「サプライズという言葉ですべてをごまかすな!」
真知「……そもそも私はみんながコソコソと何か準備しているのは知っていた。だから、ある程度は覚悟してたのだが、体育館で全体ミーティングと言われたから安心したのだ。…もし、パーティーがあってもその後だと」
美弥花「ふっふっふーっ。すべては真知っちを油断させる罠だったのだよ!」
真知「まったくだ! 体育館の電気が落ちたとき、私はフツーに停電かと思っていたのだが…」
直美「鳴り響くクラッカーにとまどう真知の姿、サイコーやったで!」
真知「あの量はありえないだろ? パーティーじゃなくて、戦争じゃないか!」
直美「戦闘開始時に真知は言ってるやん。『さあ武闘という名のパーティーをはじめようか!』って」
真知「あれはたとえだ!」
日奈「ごめんなさい真知さん。セールしてたので思わず全部買っちゃったんです」
真知「セールというには買いすぎだろ日奈!」
日奈「隣町のおもちゃ屋が店じまいセールだったのです。そこで店主さんに『もってけドロボー』って言われたのでついつい…」
真知「だからって、一気に鳴らさなくていいだろ!」
直美「…まさか、真知の必殺技『神威閃光波』が飛び出すとはな」
日奈「おかげでボクたちの攻撃力は2ターンダウンしてましたよ」
真知「それでもダメージを受けないヤツがいたけどな」
恋「あたしのこと?」
真知「そうそう、なんだあの登場は!」
恋「だって真知、あたしの誕生日のときに『茶道と馬術は通じるものがある』って言ってたべ」
真知「だからって、暗闇の体育館にロデオで乗りつけるな!」
恋「おかげで大惨事寸前だったべ」
真知「当たり前だ! 乗馬は時と場をわきまえろ!」

真知「……クラッカーとロデオのW攻撃に、私は甘い期待を捨てた! これは戦闘訓練なのだと! そう気を引きしめたら、いきなりプロジェクターでスクリーンに映しだされたのは…」
玲「やっぱりホラー映画はダメでした?」
真知「玲は知ってるだろ! 私がそういう類のものが苦手…いや、嫌いってことを」
玲「ええ、ホラー系だけはやめようと思って、どのDVDをプレゼントしようかと愛梨さんに相談したのですわ」
真知「なんでそこで愛梨に相談するんだよ!」
玲「流行に敏感な愛梨さんなら話題の映画を知ってると思いまして。そこで、ホラー以外のオススメ映画をたずねたのですが…」
真知「そう言ったらホラー映画しか勧めないだろ愛梨は!」
愛梨「サプライズだから当然っしょ」
真知「だからサプライズという言葉ですべてをごまかすな!」
愛梨「それに誕生日ってことはオトナになるわけだから、苦手なものを克服しないとダメじゃん?」
真知「苦手科目だらけのおまえには言われたくない!」

真知「……いきなりプロジェクターでホラー映画のオープニングを見せられて、私の精神はくじけそうになった。どうして、年に一度の誕生日に、私はここまで苦しまなければならないのか、たまらず隣の誰かにグチをこぼそうと思ったら…」
未幸「……私のスペシャルゲストが気に入りませんでしたか?」
真知「本物の幽霊を連れてくるんじゃない!」
未幸「でも、あの子、優しいから、幽霊初心者の真知さんにはピッタリだと」
真知「苦手なものは苦手なんだよ! …ったく、クローバーラビットの連中は総じてヒドすぎた!」
ナタリー「えー、私は真知と一緒にデスクリムゾンをプレイしようと思ってたぞ」
真知「だろ!」

千穂「私はいつも強がってばかりの真知さんが素直になるところが見たかっただけですが」
真知「あいかわらず千穂はブレないな!」
小百合「私は赤くなる真知を見てみたかったし…」
真知「赤くなるの意味が違うだろ!」
小百合「だって真知は戦闘前の私の前口上をいつもさえぎるし」
真知「長すぎるだろ、小百合の前口上は!」
小百合「真知ならわかってくれると思ったのに……だから、そのうらみもあったからね」
真知「こんなところで私怨を晴らすな!」

真知「……ここで私は気づいたのだ。そういえばフリージアドッグのメンバーはどうしているのかと。日頃はチーム愛なんてどうでもいいそぶりをしている私だが、一緒に戦ってると愛着もわくものだ。その仲間たちはどこにいるのかと見渡してみると…」
美弥花「もちろん、真知っちが逃げないようにフォーメーション組んでたよ!」
直美「真知はよく美弥花に言うてたやん。指示が悪いだの、陣形を乱すだの」
詩音「だから、この日のために必死でチーム練習したんですよ」
真知「ああ、見事な陣形だったよ! こんなところで練習の成果を見せつけないでくれ!」
真知「……フリージアドッグの完璧な陣形がだんだん狭まって私を囲んだとき、これまでいかなる戦闘にも弱音を吐かなかった私でも、すっかり心が折れてしまった。降参のつもりで腰を下ろしていたら、そこで皆の口から聞こえたのは、まさかのハッピーバースデートゥーユー!」
直美「記憶に残るサプライズバースデーになったやろ」
真知「驚かせるにもホドがあるだろ!」
桜子「……でも、本当のサプライズはその後にあったはずなんだよ」
結衣「うん、メインディッシュはこれからだった」

真知「ああ、桜子に『ここで最大のサプライズゲストをお呼びします』と言われたとき、私の脳裏をかすめたのは、あの人だった…。でも、あの人とは絶縁しているし勘当されたはずだった。あの人がこの場に来るはずがない…。しかし、私にとって最大のサプライズゲストはあの人しかいない。ただ、心の準備ができていなかったから、やめてくれ、と言ったのだが…羽交い絞めにされるとはな!」
桜子「だって、絶対まっちは逃げると思うから」
結衣「素早い進
を心がけた」
真知「そこで待っていたのはまさかの…」
俺「――俺だ!」
真知「たまらず神威閃光波を放ってしまったぞ。チャージ回復してたからな」
俺「…本当は真知の親父さんが来る予定だったんだよ」
真知「……そうだったのか」
俺「この提案をしたのは桜子と結衣だったんだけど」
結衣「そうそう、わたしたち諜報エージェントで真知が本当に驚くものを探った結果…」
桜子「真知のお父さんを呼ぶという話になったんだよね」
俺「俺や理事長は、真知の実家に定期的に報告してたんだ。最初はかたくなだった真知の親父さんも、だんだんと聞く耳を持ってくれるようになった。だから、今回の話もうまくいくと思ったんだよ」
桜子「でも、当日ドタキャンされたんだよね」
結衣「土壇場で逃げるなんて真知みたい。そういうところは親子だね」
真知「そんなこと似てると言われてもうれしくない!」
桜子「でも、まっちのお父さんは非公認ファンクラブの会員1号なんだよね」
直美「……なんの話だ?」
結衣「絶交した娘の成長を見守りたいけど恥ずかしくて仲直りできない真知のお父さんのために桜子が考えたのが…」
桜子「まっちのファンクラブを作って、その会報を渡すことにしたんだよ! きゅぴーん★」
結衣「アイドルはファンクラブを通じてプライベートを紹介してるらしいから、そのノリでいろいろ送ってみた」
桜子「まっちの写真や動画をね。お父さん、大喜びしてたよ!」
真知「……ほう、私の許可なくそんなことやってたのか」
結衣「だから、非公認ファンクラブ。ウソはついていない」
桜子「…今回の誕生日の動画も送る予定だよ! きゅぴーん★」
真知「頼むからやめてくれ!」
俺「でもさ、みんな、真知のことを考えて必死でやってくれたんだぞ」
真知「ああ、だから感謝はしている。限度が過ぎてるとはいえ、私を祝おうとみんながんばってくれたからな」
直美「そやそや、うちら本当に楽しかったで」
真知「問題はおまえだ、キャプテン!」
俺「え? 俺?」
真知「私は今朝に言ったよな? 誕生日を祝ってくれるのはありがたいが、騒がしいのは好きじゃないから静かにしてほしいと」
俺「ああ、そんなこと言ってたな」

真知「そのことをみんなに伝えていれば、もう少しマシなサプライズになってたはずだ!」
直美「そやそや、悪いのはキャプテンや」
美弥花「そうだね。キャプテンが先に言ってくれたら」
桜子「キャプテンのせいだね」
結衣「キャプテンが悪い」
俺「…ちょっと詩音。おかしいだろこの流れ?」
詩音「ま、まあ、私は止めようとしたんですけど…楽しいからいいかなって」
真知「おいキャプテン、詩音にすがりつくな! 大人だろ?」
直美「ええ大人が他人に泣きつくなんてみっともないで!」
結衣「大人だったらおとなしく罰を受けるべき」
桜子「ゆいんごの言うとおり!」
美弥花「桜っちの言うとおり!」
俺「……く、くそ」
真知「辞世の句はそれでいいかキャプテン!」
俺「待て真知! 俺はまだ死ぬつもりは」
真知「くらえ、神威…閃光波!!!」
俺「ぐぁああああああ?!」
【終わり】
3日遅れの真知誕生日ネタです。書くのが遅くてすみません。
誕生日ネタは公式だと断片的にしか描かれないので、その隙間を埋め合わす形でSSにまとめるのは楽しいですね。
僕が書いたのはその一例にすぎないわけで、それぞれのキャプテンが、それぞれの誕生日を思い浮かべたらいいと思います。

僕がこういう真知が泣きわめく姿を連想するのは、トワクロのイラストで誕生日バナーを作ってるせいでしょう。千穂ならずとも、真知は恥ずかしがらせてナンボというのが公式の見解ではないでしょうか?

↑個人的に一番好きな1コマ漫画。
ダリア先生イベントは、ぜひこの二人のコンビでやってほしい
≪このブログのオルタナ誕生日ネタ一覧≫
【水島愛梨】(8/5)
【我妻恋】(7/25)
【橘直美】(7/10)
【西園寺玲】(6/19)
【悠木美弥花】(5/20)
【雪城若菜】(5/19)
【中田ナタリー】(4/26)
【朝比奈乃々】(4/18)
【真野桜子】(3/27)
【吉良小百合】(3/4)
【織宮結衣】(2/25)
【柊つむぎ】(1/23)
【臼井未幸】(12/15)
【有村詩音】(12/3)
【桃井日奈】(11/16)
【広瀬こはる】(11/7)
【天堂真知】(10/13)
真知「誕生日は……(略)……ふっ」
【シルビア=リヒター 】 (9/15)
【鬼束千穂】(8/24)
【水島愛梨】(8/5)
【我妻恋】(7/25)
【橘直美】(7/10)
【西園寺玲】(6/19)
ロハスのことを考えると自重について認めざるを得ない俺がいる
毎日ストレッチを欠かさずしているお蔭で、
明らかに腰椎と胸椎、肩甲骨の可動域が拡がってきました。
可能性はやはり拓けているのだと再認識。
今朝は久々に「ありがとう」について。
以前に一日1000回「ありがとう」と言っていた時期がありましたが、
今も一日に100回位は言っています。
特に、パン屋に行く道すがら、
ブツブツと呟いているのです(笑)
流石に誰かいる場合は自重しますがね。
それというのも、「ありがとうの神様」という本を読んでからで、
それによれば、
「打算だろうが、有難う、と口に出して言っていれば、有り難いことが起こる」
という話で、
じゃあ打算で有り難うと言い続けてみようか、
と思い、今に至るわけです。
愚痴を言うと積み上げてきた「有難う」がゼロになるらしいので、
今どのくらいの有難う貯金があるのか解りませんけれども、
先日までは、宝くじを当てるでもなく、
急に注目を集めるようになるでもなく、
何も変わらない日常を過ごしていたんですね。
「有り難いと思うようなビッグな事は起こらないものだ。
やはり打算があってはダメなのか。」
と思っていたわけですが、
今朝急に、
「このライフスタイル貫いて、普通に衣食住揃った生活を出来ていること自体が、有り難い(有り得ない)ことだ」
という事に思い至りまして。
昼間にカポエイラの自主練して、
昼寝して、
夜だけレッスンして。
僕に足りない部分は妻が一切合切補ってくれて。
これは「有り難い」。
そして「有り難いことが起きない」と思っていた僕は罰当たり(笑)。
僕が100万回は有り難うと言わないと足りないような事が、
既に起こっていたんですね。
有難うございます。

自重 関連ツイート
てか渡邉省亭絵が上手すぎ自重しろ省亭 https://t.co/361vQZNFH4
