幼児教育についての3個の注意点
僕の友人たちでも、子育てをする方が多くなってきています。そんな年代になったと感慨深く思いつつも、僕のコンサル経験が役に立ちそうなので、現時点で気づいていることなどを書いてみたいと思います。
注意点としては、中学受験をスムーズにすることを想定しています。
また、僕は幼児教育は専門ではないし、これからも専門にはならないと思います。つまり、プロレベルではありません。これまでの東大生インタビューや小1から小3を見た見解、普段の指導の現場で垣間見える幼児期における問題点を見ているだけです。
まず気になるのは、意外にも「体力面」です。知能は運動によって伸びることなども、いろんな見解で言われていますが、それはそうだとはっきり僕からは感じるものの、そもそも単純に体力が大事に感じます。毎月のように熱を出す子も多いものです。
やはり5割から6割くらいの子は、幼少期は身体が弱いものです。母親が不摂生だったり、食べるものが偏っている場合、喫煙者だった、などさまざまな理由で生まれた子供が弱くなることはあるようです。(僕も小児喘息を持っていたし、アレルギー体質。だが、弟にはない。おかんは化学物質を食いまくったからやと自分を責めていた。たぶんそう、笑)
(参照 の10ページ目あたり。水銀などは母体から胎児に移動する。移動すると母体からは有害物質が少なくなる)
ただ、体力が弱くても、水泳や武道を習うことで補うことができますし、知能にも大きなプラスがあると感じます。水泳を始めることで、風邪をひかなくなる子は多いです。
また、身体が強く生まれたからといって、長寿というわけでもないようです。身体が強いと、不摂生に走りやすく、却って長生きできない側面もあるようです。
このブログでも何回か書いていますが、サピのαにいるような子がやっている身体が強くなる系の習い事の代表挌は、水泳、バレエ(踊るやつ)、なんらかの武道、です。
野球やサッカーなどチームスポーツも良いですが、意外とそちらに時間がとられ、中学受験では上位は難しいです。(が、大きな目でみると、その後伸びている場合も多いです)
水泳は、全身スポーツなのでバテます。最近の子はバテるまで動くのを嫌がる子が多いので、逆に大事に思います。
水泳は身体に負担が少なく(怪我が少ない)、心肺機能が強化されて風邪をひきにくくなり、虚弱体質を直すには良いです。最近はオゾン殺菌の塩素を使わないところも結構あるので、肌が弱い子や塩素が心配な方でも大丈夫なところが増えています。
バレエや武道は、体幹が鍛えられ姿勢がよくなります。これが意外に大事で、姿勢が良い子は、長時間勉強し続けることができます。また、授業もちゃんと聞く体勢になっており、集中が持続しやすいです。すると、一回の授業で理解して帰ってくる率が高くなり、いろいろと有利です。
体幹で人生が変わると僕は思っています。体幹が強い子は、不思議と頭の回転も速い印象の子が多いです。血流の問題なのでしょうか。
体幹が弱い子に「姿勢をよくしろ」といっても、そのための筋肉がないので、土台不可能な話なのです。まずは、筋肉をつけてあげないといけません。無理なく鍛えることが大切です。
次に大事になるのが「計算力」です。計算力はそれ自体も効果がありますが、脳の処理能力である「ワーキングメモリー」を鍛えることを目的としています。まあ、頭の回転を速くする、同時にいろんなことを考慮しながらできるようにする、といったところでしょうか。
このブログでは公文式をおススメしています。そろばんでももちろん構いませんが、以下の理由から、公文式の方がメリットは大きいと思います。
公文式のおススメ理由
・ステップが丁寧
・複雑な計算に慣れられる(同時にいろんなことを考慮する練習にもなる)
とにかく、公文式はステップが丁寧で、本当に少しずつ難易度が上がっていきます。これが勉強への抵抗を減らし、しかもいつの間にかかなり難しいものもできるようになっています。勉強の一つの理想形です。
中学受験でも、(計算だけでなく)全分野でこれくらいステップが丁寧なものが作れれば、小1や小2からでも始められる、最強の教材ができることと思います。
中学用(基礎固め100%シリーズなど)も良いですし、高校用も作ってほしいくらいです。
ちなみに、公文の英語はやってもやらなくてもどちらでもよく、国語は低学年には良いですが、小4くらいになると、公文式の国語では短かすぎたり読まなくても答えがわかったりして、重要度は減っていきます。が、短かすぎるとはいっても、冊子を全部やると一つの物語になっているので、読む子は読みますし、読書の初体験としては良いものです。
参考進度としては、爆速で早くやれば良いというものでもなく、小3でFかEくらいまで進んでいれば十分です。(まあまあ大変です)
これがIやJなどまで行ってしまうと、連立方程式を覚えてしまい、中学受験の算数はヌルゲーになります。が、中学受験で身に着けてほしい思考力は伸
びにくく、数学以外のことに対する粘りがなくなりやすいので注意が必要です。
数学が公文的に(パパっと閃く的な)できる子は、社会や国語の語句のような地道な努力が必要なものを避けたがる傾向にあり、日本ではそれでは学歴がつきにくいです。ですから、公文を始めるタイミングも、焦る必要はなく、自我が少し目覚め始めたころ、年長から小2くらいの間が最適だと考えます。
ここを抑えればあとはもうお好きにどうぞ、という感じです(笑) いずれにせよ、どんな習い事もすこしすると壁にぶつかります。「最初のハードル」を超えると、一気にその習い事や物事のいろはがわかってきます。まずはそこまでを体験させてあげるのを目標としましょう。
また、塾が大変になって辞める時も、「○○ができるようになったら」「○○の発表会・試合まで」など、けじめをしっかり事前に決めておき、約束をしておきましょう。しんどくなったらテキトーに辞めれるというのを覚えさせるべきではありません。
おススメしないものもいくつかはありますが、それはただの中傷になりますし、僕としても科学的根拠があるわけでもないので、控えます。まあ、このブログの長年の読者の方であれば、なんとなくわかるのではないでしょうか(笑)
幼児教育でいくら天才でも、その効果は10歳前後で切れてくる(それ以降は本人の持続的努力がいる)ことも覚えておいてください。
付け加えるのであれば、都会の子ほど、自然体験や生き物とのふれあいがないので、その辺を補う何かしらの習い事をおススメします。
また、小学校の理科実験が今は少ないので、「理科実験教室」は良いです。
個人的には、ピアノなどの楽器を習うことも、数学能力の向上を示唆する見解もあるし、おススメはしますが、これも、メシを食うの? ってほどやると(特にクラシック系)、中学受験での上位は狙いにくくなります。(ただ、優秀なプレイヤーの多いピアノ教室には、桜蔭やら開成やらの子がなぜかゴロゴロいる。継続力との関係)
また、百科事典・図鑑を読ませると頭いい子、天才を育てる説がありまして、僕もそれを支持しています。これも、子供だましのものよりは、写真が豊富で、がっつりしたものが良いです。最近ではその道の専門家が作った、とても良いものが出ています。(キッズペディアシリーズなど。参照)
これが、下手な能力開発系の習い事より効果することでしょう。
小学校受験の話も良く聞くようになりましたが、たしかに学級崩壊の心配がある公立よりは安心なのですが、費用が高すぎます。誰でも教えられそうなことを(小学校受験はそのようなもの。ただ専門性はいる)、中学受験がかわいく見えるくらいの費用をかけてすることになります。
それで、名門私立小に行けたとしても、過度な温室栽培では、社会に出て挫折したときに、ぐっと一つこらえて超えていく力がつくのか、疑問です。
以上、友人からのリクエストを受けての記事でした(笑) まあ、中学受験をしないならこの限りではありません。
お子さんの興味や視野を広げるべく、いろいろしてあげて欲しいとは思います。結局は親の愛情(甘やかすだけではない)で決まる部分も僕は感じています。
いつも読んでくださってありがとうございます。
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また、小6から定期指導(月2または月4)をご希望の方は、早めにその旨お伝えください。できれば、新学年前に一度コンサルなどで課題点や学習計画などを相談したほうがうまくいきやすいです。家庭教師の方は下記をご参照ください。
お問い合わせいただいたメールに返信はできていますでしょうか? 迷惑メールとして処理されてしまって届いていないということがたまにあります。僕はどんな内容でも、1週間の間に必ず返信は行いますので、1週間経ってもこない方はお手数ですがもう一度しっかりタイトルなどもいれて送っていただければと思います。問題集に載っているアドレスの方にだしていただいても構いません。
また、現在、かつてないほどの多忙につき、やや返信が遅れ気味になっております。同時に複数のメールをやり取りしている場合もありますので、返信が滞っている場合は、かまいませんので催促してください。
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