ナダル 自然と健康を科学する

テニスの全米オープン

全米オープンテニス準々決勝

 

ナダル対ティーム

 

 

0-6 6-4 7-5 6-7(4) 7-6(5)でナダルが勝利しましたね！

4時間49分に及ぶ激闘、内容的にはティームが上回っていましたが、経験の差か、勝利の女神はナダルに微笑みました。^_^

 

第4セットをティームが取った時は、このままティームの勝ちだな、と思いましたがファイナルセットに入っても、ドキドキハラハラな展開が続き、最後まで見入ってしまいました。

 

本日の深夜2：15からは、我らが錦織圭の試合が始まります。

対戦相手は、2014年全米オープンの決勝で戦ったチリッチ選手。

前回の雪辱を晴らす為に、錦織には勝ってほしいです！

 

まだ(男子優勝・錦織)、(女子優勝・大坂)の優勝予想の可能性を信じている、長船でした。

Wimbledon熱が盛り上がってきたのでもう一丁。

あ、フェデラー負けた〜！！それはびっくり〜

 

せっかく日本人初のベスト８だったので、

錦織くん対ジョコビッチ。

残念ながら、錦織くん負けましたけどね〜

 

錦織くんが試合後のインタビューの一つに

「内容は悪くなかった。何かが足りないんだろう・・・。」

とつぶやいていた。

 

錦織くんファンに睨まれそうだけど、錦織くんに足りないものは

勝ちたいって言う強い意志と

負けないって言う強い意志。

 

 

ベスト８くらいになると、どの選手もツワモノで技術的にはほとんど差が無くなってくる。

各々の良さが際立ってくるから、試合の流れが変わるのはお互いの精神力の差がキーとなる。

昨日の試合のキーゲームは、両者キープした１−１の後の第３セット、２−２で迎えた第５ゲーム。

 

ジョコビッチのサービスゲームで、０−４０と、錦織くんがブレークを取れそうな展開だったのに、踏ん張ったジョコビッチ。

ブレークさせなかった。ぜったーーい！！させるもんかと吠えて踏ん張った。

４０−４０の2度のデュースに持ち込み、踏ん張ったジョコビッチがキープ。そして、勝てるゲームだったのにブレーク取れず攻めきれなかった錦織くん。

 

はーい！ポイント、ここです

 

一見、お互いのサービスゲームをキープしてるだけのように見えるけど、ブレークできなかった錦織くんの甘さが命取りでした

ジョコビッチは０ー４０で負けてもおかしくないゲームを踏ん張ってキープした時、

「こりゃ、今が攻め時だ。」

と睨んだでしょう。

ジョコに

「今がチャンスだ。」

と思わせてしまった・・・

やばいですよ～。

 

ジョコビッチは、BIG４の一角で、その中でもなかなかの苦労人。フェデラーとナダルの第１次黄金期に第３の男として苦汁を嘗めてきた、修羅場を何度も潜ってきた元世界No.1の男です。

絶対負けない！絶対勝つ！と言う意志が強い男の一角です。

それがBIG４たるゆえんです。

BIG４と戦う時は、取れる時に確実に取らないと逆に甘さを突かれる。だから、ブレーク取れそうな時は鬼のように攻めないと、攻めきれない甘さを見抜かれて逆に鬼のように襲われます。

 

その後すぐの第６ゲーム。

錦織くんはさっきの４０－０で勝てる試合をジョコビッチに巻き返されて、ちょっと自信を失ってました。

はーい！ここも、ポイントです

勝てる試合を勝たせなかったジョコビッチの試合の上手さが出てます。

勝てる試合を勝てなかったら、人は自信を失い、プレーの質が徐々に落ちていきます。

 

昨日のナダルｖｓデルポはお互いゾーンだったので、双方一歩も譲らずプレーの質が落ちず、神的な試合でしたが、

 

錦織くんは結構すぐプレーの質が落ちる。残念ながら・・・。

 

さて、そんな錦織くんを見抜き、錦織くんのサービスゲームだけれど、ジョコが

「今なら勝てる！」

と自信を強めたのが、テレビ画面からも伝わってきた。

ジョコの中の鬼が目覚めました

その雰囲気は錦織くんにも伝わったのか、ショットのミスが続き、ジョコに振り回されて、あっさりジョコがブレーク。

 

その後はもうすっかりジョコのペース。第３セットをとられ、２−１。

こうなると、錦織くんの弱さが露呈します。彼は切替がちょっと遅い。負けん気が少し弱いとも言えます。

気持ちが途切れるんですよね。

私も、錦織君の試合は生で何度も観ているので、その途切れる瞬間も、途切れて立ち直れない雰囲気も手に取るようにわかります。

 

でも、BIG4クラスになると、２−１まで追い込まれても、経験値、負けん気、駆け引き、勝利への貪欲が半端なく強いので、びっくりするような巻き返しをします。気持ちが途切れないし、途切れさせようとしないんです。

錦織くんはまだまだそのエネルギーが追いついてないかなぁ

 

私も錦織くんの弱さは何度も見てきたので、これはある意味パターン化してる。

責め切れなかったら、気持ちが落ちて、プレーの質が下がる。

こうやってパターン化していると言うことは、ジョコビッチクラスならお見通し。

ジョコは昔2014年の全米オープンの準決勝でケイに負けて以来、ケイ対策に余念がない。

ジョコはケイの隙が出るタイミングを狙っていたでしょう。

 

第４セットは完全にジョコビッチのペースでした。

気持ちを立て直せれない錦織くんはミスも増え、ジョコにボールを振られて、そしてさらに力強く押し込むジョコ。

もうそうなると、錦織くんのメンタルはボコボコです。

テニスってね、精神スポーツの極みなんです。

シングルスなら尚のこと。

１対１で、試合中はコーチとも話せない、自分1人で試合を組み立て、考えて、立ち直って、攻めなければ勝てない。

この孤独な中、最後に支えになるのは

本当に勝ちたい！

絶対負けない！

の強い意志。

 

自分の意思の強さを求められる、そんな様を見せられているようで、だからテニスを見ると、ゾクゾクワクワクして止められない。

 

さて、今晩はそんなジョコと、大好きなナダルの準決勝です。

もうしばらく、夜は眠れなくなりそう。

ミーシャでした。