崖の上のモーション
＜第６話＞
①法律事務所。
写真を届けたモーションが帰ったと聞き、あわてて追いかけるイーチェン。モーションと入口ですれ違う同僚のシァオ弁護士（同じ弁論部の先輩でもある）。『モーションか？』と思う。
以前は楽天的だった。どんなに冷たくされても横に居られた。今は勇気がない。と思うモーションだった。イーチェンは車で追いつき、モーションを乗せる。
法律事務所では。シァン弁護士が「冷静で理知的な男が、ある者の前では正反対になる」とユエン弁護士に話している。ある者とはもちろん元恋人のモーションの前。二人のことを学生時代から知っている友人の言葉。何も知らされずに、モーションが渡米したことを知り、理由もわからずかなり落ち込み、酒とタバコも覚えたそうだ。
②イーチェンは財布を届けてくれたお礼にと食事に誘う。食事中にイーメイから電話が入る。モーションと一緒だと言い、電話を代わる。「あれから元気だった？」と聞かれ、電話番号をイーメイに教えるモーション。手にしている携帯に「番号を登録しろ」と言うイーチェン。
電話を切ったイーメイは動揺している。イーメイに恋する男ユエンフォンは、動揺している彼女を見て、こっそり後をつけるが、気がつかれ、「奇遇だな」「様子が変だったから」と。
イーメイは別の人の話としてユエンフォンに相談する。「俺だったら、あきらめさせる。１０数年の仲なのに恋愛感情がないなら」何年経っても、イーチェンが自分を女として見ていないことに疲れてきたのか。そこへモーションの出現とあっては…
一方、食事を終えたイーチェンはモーションを家まで送る。何も言わずそっけなく去る。が、すぐにモーションに電話する。「言い忘れてた。明日また来るように」とシャオシャオの件を口実に。すぐに去ったのは忘れたフリをして電話するためだったんだね。
③翌日、法律事務所へ行くモーション。休みでドアは閉まっている。電話をすると降りてきて、鍵を開けるイーチェン。会議室（昔実習していた法律事務所の部屋と雰囲気が似ている）へ招き、いろいろ質問を始める。弁護士として。
今まで知り得なかった情報を知る。渡米したのは２００４年９月２９日。場所はニューヨーク。留学先は「スクール・オブ・ビジュアルアーツ」。ネットで調べ、「全てを捨てても値する学校だ」とイヤミを言う。卒業後は個人的な理由でロスへ行ったことも知る。「帰国したのは？」と聞くと「今年の６月３日」…帰国してすぐに再会している。「順調だったのになぜ帰国を？」という質問には「特に理由は…」と言葉を濁す。本当はイーチェンに会いたくて、中国が恋しくて戻ってきたはずなのに。
シャオシャオの告訴の話に戻り、「彼女の目的は勝訴ではない。彼女と話したら？」とアドバイス。
④撮影スタジオで。天敵のようなシャオシャオとユエンフォン。会うとケンカばかりしている。シャオシャオから、イーメイはある人にずっと片思いをしていると聞く。
イーメイはテレビ局のキャスターをしていて、収録のリハーサル中。イーチェンに出演してもらう予定。
イーメイ「どんな女性と結婚を？」
イーチェン「知ってるはずだ」
イーメイ「やっぱり彼女（モーション）がいいの？」
イーチェン「君もいずれわかる。一度運命の人が現れたら、他の人に無関心になる。運命の人でいたい」
⑤ある日。シャオシャオのスキャンダルの記事がネットに出回る。中年の男性とベッドで写っている写真。トレジャー社でもシャオシャオを批難する人が多い中、モーションだけは彼女を信じて、写真を細かくチェックする。そして、影などから捏造された合成写真だと気づく。そして、ユエンフォンにもお願いし、捏造の証拠を探す。他の人の話しをヒントに記憶を思いだし、元写真を探し出す。
