月明かり、こたえてよ。メールじゃなくて、私の質問に。

月明かり、こたえてよ。メールじゃなくて、私の質問に。

日本を休もう月明かり

N side



チリンチリン

closeの札が掛けられたドアを開くとラフな格好の潤くんが奥から顔を出す

「あっカズいらっしゃい!」

「ニノちゃんっ!いらっしゃい!」

後ろからうるさい声も

潤くんと2人で話したいんですけど

「えー!いいじゃん、最近あんま3人で会えなかったしさダメ?」

「カズ、俺も3人でお話したいなぁ?」

うっ…2人のうるうるした瞳が

仕方ないな



「でどうしたの?」

まぁくん特製のハンバーグを食べながら潤くんがキョトンとした顔で尋ねる

潤くんさ前気になる人いるって言ってたでしょ?」

///…気になるっていうかその

慌ただしく動く目線の先には綺麗に型にはめられたスーツ

どう見てもひとつだけ特別感のあるそのスーツに目を向けながら

「この人?」

「うや、別にっ///

泣き出しそうなぐらい目を潤ませ顔を赤らめている潤くんにちょっと申し訳なくなってくるけど

もうちょっと我慢して?

あと少し踏み出せばきっと

席を立ってそのスーツの前に立つ

アンティーク調に縁取られたタグには綺麗な文字でその人の名前が書かれていた

櫻井    

「櫻井翔さんかぁ

「カズっそれはその

「ちなみにこの人、俺の上司ね?」

ふぇっ?」

「まぁくんの高校の先輩でもあるけど」

っえ?ええええっ?!」

「んふふ

「くふふ

あ、固まってる。かわいい。

「ええぇ?」

「紹介してあげましょうか?」

「や、そんな俺なんか

「いいの?このまま会わなくなって。このスーツ受け取ったらもうお別れだよ?」

「本社、都内にあるっていっても今の会社より遠いからここら辺来ることなくなるよ?」

だって俺はただの店員で

「翔ちゃん嬉しそうでしたよ?潤くんに会えて」

「え櫻井さんが?」

好きだってことは内緒ですけどね。遠慮がちな潤くんにはこれぐらい言ってあげた方がいいでしょ

「どう?もっと話してみたくない?」

なしたい

「ふふっ、じゃあ早速金曜日の夜3人でご飯行きましょ」

ほら、翔ちゃん

舞台は整えてあげましたよ?

後はあなた次第ですから

「いいの?カズ、ありがとう

「え?3人てちょっと!俺は?!」

「まぁくんはいーの」

「ニノちゃ~ん

「ふふカズはまぁに素直になれないよね?」

「うるさいですっ…///

月明かりに照らされる翔ちゃんのスーツ

これを着て今年の春から新しい職場で頑張るのか

潤くんの温かさが伝わってくるようなそのスーツが少し羨ましく思えた

*・*・*・*・*・*・*・*・*


読んでくださってありがとうございます!

すぐに使える月明かりテクニック5選

N side



チリンチリン

closeの札が掛けられたドアを開くとラフな格好の潤くんが奥から顔を出す

「あっカズいらっしゃい!」

「ニノちゃんっ!いらっしゃい!」

後ろからうるさい声も

潤くんと2人で話したいんですけど

「えー!いいじゃん、最近あんま3人で会えなかったしさダメ?」

「カズ、俺も3人でお話したいなぁ?」

うっ…2人のうるうるした瞳が

仕方ないな



「でどうしたの?」

まぁくん特製のハンバーグを食べながら潤くんがキョトンとした顔で尋ねる

潤くんさ前気になる人いるって言ってたでしょ?」

///…気になるっていうかその

慌ただしく動く目線の先には綺麗に型にはめられたスーツ

どう見てもひとつだけ特別感のあるそのスーツに目を向けながら

「この人?」

「うや、別にっ///

泣き出しそうなぐらい目を潤ませ顔を赤らめている潤くんにちょっと申し訳なくなってくるけど

もうちょっと我慢して?

あと少し踏み出せばきっと

席を立ってそのスーツの前に立つ

アンティーク調に縁取られたタグには綺麗な文字でその人の名前が書かれていた

櫻井    

「櫻井翔さんかぁ

「カズっそれはその

「ちなみにこの人、俺の上司ね?」

ふぇっ?」

「まぁくんの高校の先輩でもあるけど」

っえ?ええええっ?!」

「んふふ

「くふふ

あ、固まってる。かわいい。

「ええぇ?」

「紹介してあげましょうか?」

「や、そんな俺なんか

「いいの?このまま会わなくなって。このスーツ受け取ったらもうお別れだよ?」

「本社、都内にあるっていっても今の会社より遠いからここら辺来ることなくなるよ?」

だって俺はただの店員で

「翔ちゃん嬉しそうでしたよ?潤くんに会えて」

「え櫻井さんが?」

好きだってことは内緒ですけどね。遠慮がちな潤くんにはこれぐらい言ってあげた方がいいでしょ

「どう?もっと話してみたくない?」

なしたい

「ふふっ、じゃあ早速金曜日の夜3人でご飯行きましょ」

ほら、翔ちゃん

舞台は整えてあげましたよ?

後はあなた次第ですから

「いいの?カズ、ありがとう

「え?3人てちょっと!俺は?!」

「まぁくんはいーの」

「ニノちゃ~ん

「ふふカズはまぁに素直になれないよね?」

「うるさいですっ…///

月明かりに照らされる翔ちゃんのスーツ

これを着て今年の春から新しい職場で頑張るのか

潤くんの温かさが伝わってくるようなそのスーツが少し羨ましく思えた

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読んでくださってありがとうございます!


月明かり 関連ツイート

三日月の風に乗り 宇宙 飛び回るよ
月明かりを切り取る さあ今
一閃の光が 夜 切り裂いてく
flying through the night
真っ暗な自室に入ったら月明かりが綺麗で「今夜は月が出てとても風流に感じるものの、あなたが一緒に居てくれればなお一層月は二人を明るく照らしてくれるだろうよ」とか古文の和歌の訳みたいな事考えてその月光を見ようと顔を上げたら、エアコンのおそうじランプが煌々と私を照らしてただけだった。

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