男はだまって売り子。
ども、王手をかけた岡田達也です。
何年振りかの日本シリーズに出かけた。
正直な話、僕が応援に行くと負ける。
かなりの確率で負ける。
3回行って1回勝つかどうか、だ。
ホークスにとって僕はとんでもない厄病神ってことになってる。
普段は験を担がない僕も、さすがに日本シリーズとなると少々腰が引けた。
が、可愛い後輩が声をかけてくれたのだ。
思い切って横浜まで出かけた。
*
さて、試合内容は……
ビジターの洗礼としてベイスターズファンの熱い声援に圧倒され、
オマケに胃に穴が飽きそうな展開ばかりで、
“会心の”というには程遠い“なんとか繋いで拾ったゲーム”となった。
で、まぁ。
僕なんぞがゲーム内容を振り返って解説しても面白くないので、昨日、素晴らしいと思ったことを。
二回目となる横浜スタジアム。
前に来たのは10数年前。
その時は外野スタンドからの観戦だったので気が付かなかったが、
昨日は3塁側、しかも前から10列目というとんでもない良席で観たから気付けた。
この球場、内野席にネットが張られていないじゃないか!
(サファテ投手の儀式中)
これ、僕の席から撮った写真だけど。
普通なら、ここに網網が写り込んでしまう。
が、それがない。
この視界を遮るものがない開放感。
選手も、プレーも、驚くほどよく見える。
これは他の球場では味わえない。
なんて
なんて
素晴らしいんだ!
野球に興味のない方にはわからない話で申し訳ないが……
野球ではファウルボールというものがあって、バッターの打球がスタンドに飛んでくる。
その球は硬式球といって、頭に当たればとんでもない危険を伴う。
オマケに打球は恐ろしいほど速かったりもするので、他の球場ではお客さんの安全のためにネットを張っている。
実際、野球というのはワンプレーごとに試合が切れるので、他のスポーツと違って飲食しながら観る人が多い。
そんな、お酒を飲んだり、ビールの売り子に夢中になったり、子供におやつを与えたり、風船を膨らますのに必死になったり、
まぁとにかくワイワイガヤガヤしてる人たちに「打球に注意しなさい」と言っても難しい。
だから球場側が安全面を考慮するのもよくわかる。
ただ。
このネット、かなり邪魔なのだ。
ちょっとストレスになる。
良席であればあるほどバッターボックスに近いので、どうしてもネットの面積が大きくなる。
これが、僕は苦手なのだけど……
横浜スタジアム
素晴らしい
どれだけ野球が好きな人が設計したんだろう?
どれだけ野球を楽しみたい人が作ったんだろう?
完成当時からそうだったのか、あるいは途中で改装したのかはわからない。
とにかく。
ドームではなくオープンエアなので開放感に溢れ
(昨日の横浜の夜空に響く歓声はすごかった)
どの席も傾斜が強めでプレーが観やすく
そして何より
「安全面はお客様が自己管理してください。野球とはそういうものです。その代わり、最高のロケーションでお見せしますよ」
という姿勢が嬉しかった。
今、何かと責任問題がうるさい世の中で、その覚悟、あっぱれ!
以前には気付かなかった横浜スタジアムの魅力。
また一つ、大好きな球場が増えた。
来年、できることなら、広島、仙台、札幌に行って球場を制覇しよう。
そうしよう。
新たな生きる目的が決まった。
では、また。