シンプルでセンスの良い売り子一覧
連載:はじめての「売り子」
こんにちは。
このブログに来ていただきありがとうございます。
桐生永久です。
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今日は私の過去生の話を少しします。
(人間には過去生は多くありますが、そのうちの一つです)
ところどころ暗いですがよければ読んでください。
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おそらく室町時代あたりだと思いますが、日本に女児として生まれました。
家は鍛冶屋で、(ちなみに現在も祖父が鍛冶職人です)
羽振りが良く、私の成長に合わせて豪華にお祝いをしてくれる余裕があったようです。
兄弟はおらず、私はその家待望の一人娘だったこともあり、大人たちも私のことを非常に可愛がってくれていました。
しかし私はあまり幸せではなく、
「なぜみんな着飾るのがこんなに好きなんだろう?」
「一人でぼんやりとした時間を過ごしたいな。」
とよく考えていました。
しかし社会情勢の影響でしょうか?原因はわかりませんが、私が10歳を過ぎるころには家計が厳しくなっており、私は逃がされるように早々に嫁に出されることとなります。
嫁ぎ先もそこそこ裕福でしたが、実家と違って扱いは良くなく、例えると「家事掃除ができる飼い犬」くらいのもの。
当時はそれが当たり前だと思っていたので頑張っていたけれど、一人で泣いた日は数えきれないほどありました。
なぜか出産だけはあまり急かされることはありませんでしたが、あるとき、主人が流行り病で寝たきりになってしまいます。
主人のことは別に好きではなかったけれど、夫婦としての情はありましたから、自分なりに看病していました。
でも、それもむなしく、主人は亡くなります。死に顔は思いのほか安らかな表情だったのが救いでした。
さて、これからどうしようか・・・。
ぼんやりしているところに、主人の母は私に言いました。
「あなた、これからどうするの。まさかこの家に残ることもできないし、実家はもう無くなってしまったし、ねえ。」
このとき初めて、自分の実家がなくなっていることを知ったのでした。帰省という言葉は有って無いようなものでしたから、全く知らなかったのです。
「わたし・・・どうすれば良いのでしょう」
「それは知らないわよ。でも、達者でね。」
さっさと出ていけ、という意味です。
私は嫁ぎ先に捨てられ、行き場もなく、ぼうっと近くの川へ行きました。
世間知らずのお嬢さんで、生きていく術も知らず、両親の居場所もわからない。
何日かフラフラとしていた気がしますが、ここら辺はあまり覚えていません。
ある通りにある店の前で売り子(?)をしていたおばさまが、私を見てギョッとしたのがわかりました。
「あなた、泥をつけてどうしたの!」
その方は真剣に私の話を聞いてくださいました。
そして、しばらくして、(ここもなんとなくしか覚えてないですが)おばさまが一人の高齢な女性僧侶を店に呼んでくれたのです。
その僧侶は、慣れた感じで話を聞き、私の身を預かってくれると言ってくれたのです!
目の前が明るくなるというのは、このことか!という感じでした。
全身の力が抜けました。
そこから少し記憶が途切れ途切れですが、私は尼寺で過ごすこととなります。
私も短命だったので少ししか寺にはいなかったのですが、今でもふっと思い出すことがあります。
早朝に落ち葉を掃いているときの澄んだ空気を。
「一度死んだ身を今度は大切にしなくては・・・」
という、なんともいえない気分を。
苦しいこともたくさんあったけれど、「生き抜いた」といえる人生でした。
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今回なぜ私の過去生を記事にしたかというと。
話に出てきた売り子のおばさまは、私が以前勤めていたパート先の女性店長だったのです!!(笑)
面接に行ったとき、店長をみてなんとなく「この人と働いてみたい!」という気持ちがしたのは、命の恩人だったから。
私たちは巡りめぐって今此処に生きています。
周りにいてくれる人たちとも、出会う前に物語があるものです。
人との出会いを大切にというお話でした
売り子 関連ツイート
これで当日、裏メニューの本が出ます‼️
表に出せない唐唐本ですので、売り子(3人のうち誰か)に言っていただければお出しします(笑)
でだよ。
おまけでポスターB4が付いてきましてw当日貼れもしないので、もし欲しい方居ました…
ちなこれは頒布物ではなくて、前回の割るで売り子してくれた某氏へのお礼に描いたもの。あと数日、ちゃっちゃか色紙描いていくぞい。 https://t.co/oB6CHFhYmB