畜生 キミがたのしいが、いちばんたのしい
『Flamingo』
宵闇に 爪弾き 悲しみに雨曝し 花曇り
枯れた街 にべもなし 佗しげに鼻垂らし へらへらり
笑えないこのチンケな泥試合 唐紅の髪飾り あらましき恋敵
触りたいベルベットのまなじりに 薄ら寒い笑みに
あなたフラミンゴ 鮮やかなフラミンゴ 踊るまま
ふらふら笑ってもう帰らない
寂しさと嫉妬ばっか残して
毎度あり 次はもっと大事ににして
御目通り 有難し 闇雲に舞い上がり 上滑り
虚仮威し 口遊み 狼狽に軽はずみ 阿保晒し
愛おしいその声だけ聴いていたい 半端に稼いだ泡銭 タカリ出す昼鳶
下らないこのステージで光るのは あなただけでもいい
それはフラミンゴ 恐ろしやフラミンゴ はにかんだ
ふわふわ浮かんでもうさいなら
そりゃないね もっとちゃんと話そうぜ
畜生め 吐いた唾も飲まないで
氷雨に打たれて鼻垂らし あたしは右手にねこじゃらし
今日日この程度じゃ騙せない 間で彷徨う常しえに
地獄の閻魔に申し入り あの子を見受けておくんなまし
酔いどれ張り子の物語 やったれ死ぬまで猿芝居
あなたフラミンゴ 鮮やかなフラミンゴ 踊るまま
ふらふら笑ってもう帰らない
寂しさと嫉妬ばっか残して
毎度あり次はもっと大事ににして
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青森県の下北半島に「恐山」と言われる霊場がある。
死の世界を垣間見える場所といわれ三途の川や血の池地獄、
極楽浜などを見る事が出来る。
実際には恐山という山の名前は存在せず、宇曽利湖の
まわりの8つの山々の総称でそう呼ばれているそうだ。
青森県下北地方には昔から言い伝えられている言葉がある。
「人は死ねばお山(恐山)さ行ぐ」
恐山は死者の魂が集まる場所として
死者を供養する為の参拝者が今もなお絶えない。
私は恐山には2度ほど行った事がある。
1度目は小さい頃に祖母と家族で、
2度目は結婚して間もなくパパさんと
東北へ旅行に行った時にだ。
その旅行では恐山や大間、そして
十和田湖まで足を伸ばした。
恐山には下北交通のバスで確か40分ほど
曲がりくねった山道を乗っていった。
途中の松の木の枝や葉の生え方が四方八方に
まるで手のように伸びていておどろおどろしく
本当にあの世へ行くような風景だったのを覚えている。
冷水
途中「若返り」「長寿の水」として知られている
「冷水」という場所があり10分ほど停車してもらえた。
1杯飲めば10歳若返ると聞いてパパさんは何杯か
飲んでいたような気がする。
恐山菩提寺
六大地蔵
死後に向かうと言われる六道の世界は
「天」「人間」「阿修羅」「畜生」「餓鬼」「地獄」
の6つの世界のどこかに輪廻転生すると言われている。
この六大地蔵がそれぞれの世界の苦しみを救うと
言われている。
恐山は下界の音がまったくせず静寂の世界だった。
宇曽利湖
特に宇曽利湖は「シーン」という音が聞こえてきそうなくらい
静かで何時間でも見ていたくなる湖だ。
本当にここには魂がいるのではないかと思わされる。
天気が良いとエメラルドグリーンでとてもきれいな宇曽利湖は
海ではないが極楽浄土のように見えるので「極楽浜」
とも言われている。
極楽浜
酸性度が強いカルデラ湖の為ウグイくらいしか
生息しないそうだが湧き水は底が見えるくらい透明で
とても綺麗だった。
三途の川
私達よりも先に息子がこの橋を渡ってしまった。。。
十数年前の私はこれから自分達に起きる悲劇も知らずに
この橋に腰をかけ笑っている。
「親より先に亡くなる事を親不孝と言う」
恐山を歩いていくと沢山の石が積んでいるのを見かける。
それは「賽の河原の石積み」と言われ
子供が親より先にこの世を去ってしまった不運を
詫びながら石を自分の背丈まで積み上げ成仏しようと
いうもの悲しい話がある。
あともう少しだ!という時に意地悪な鬼が来て
その積み上げた石を壊してしまうという。
子供達は鬼が来たら地蔵菩薩の影に隠れ
鬼が消えたらまた石を積むのだ。
だから間違ってもその石を家に持ち帰ってきては
いけないと言われている。
「一つ積んでは、、父のため
二つ積んでは母のため、、」と
子供達が歌いながら石を積み上げ仏塔を作ろうと
永遠に繰り返すと言われているが最終的に
地蔵様のお導きで子供達は救われるという話だ。
夏と秋の大祭には「イタコの口寄せ」というのがあり
命日と聞きたい事を伝えると死者の霊を呼び起こし
対話してくれるという。
昔 祖母も亡くなった息子の事を聞いたそうだ。
私もイタコに会って息子の今を聞いてみたい。
いつかまた恐山をゆっくりと訪れてみたいと思う。
今 息子はそこでひとり石積みをしているのだろうか。。
そう思うと切ない。。。