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価格:500円

強力磁石の立体パズル!マグネットボール シルバー 脳トレ・ホビー・ゲーム ストレス解消 玩具 パズル 送料無料


商品詳細 ▼商品名 強力磁石の立体パズル!マグネットボール シルバー ▼サイズ等詳細 5mm:ボール磁石直径5mm×80個 3mm:ボール磁石直径3mm×216個 カラー:シルバー ▼商品説明 変幻自在に形が作れる、世界一強力なネオジム磁石のパズルです。 パターンは無限大!マグネットの数を増やせば楽しさ倍増!難しい形にも挑戦してみよう★オブジェとしてもお洒落なデザインです。珍しいグッズで注目の的間違いなし♪ ———————————- ■注意事項 ・誤飲の危険がありますので、小さなお子様には与えないでください。 ・保管の際には、小さなお子様の手の届かない場所に保管してください。 ・万一誤飲した場合、直ちに医師に相談してください。 ———————————- ※商品写真はできる限り実物の色に近づけるよう加工しておりますが、お客様が使用するパソコンのモニター設定や部屋の照明により多少、色の変化が感じられる場合がございます。 マグネットボール 立体パズル カラフル ルームバンド セット ポテトチップ型 びっくり箱 パラバルーン プレイパラシュート 3m パラバルーン プレイパラシュート 2m 楽天ディレクトリ:おもちゃ・ホビー・ゲーム おもちゃ その他
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●磁束密度に優れ、非常に強い磁力を持つネオジム磁石 ●アイデア次第で使い道は様々!幅広いシーンで活躍 ●ネオジム、鉄、ホウ素を主成分とする永久磁石 ●希土類磁石で実用化されている磁石の中で最も磁力が強い ●主に車でのアクセサリー取り付けなどで、強力な磁力が役立ってます。 【商品内容】ネオジム磁石 30個セット 【タイプ】ボタン電池型 長方形型 【素材】ネオジウム・鉄・ホウ素など 使用上の注意事項○ ※誤飲の危険があるため、小さなお子様には与えないでください。 ※小さなお子様の手に届かない場所に保管してください 。 ※万一誤飲した場合は、ただちに医師の診断を受けてください。 ※改造/本来の目的以外/強い衝撃などはお控え下さい。 ※仕様は改善の為に予告なく変更する場合があります。 ※ディスプレイ画面等の環境上、写真と実際の商品の色とは多少違う場合がございます。 ※海外輸入商品により、ほつれ/汚れ/ダメージ等がついている場合がございます。 ○以上、ご同意の上ご購入ください!○●商品内容● ・ネオジム磁石 30個セット ●タイプ● ・ボタン電池型 長方形型 ●注意説明● ※仕様は改善の為に予告なく変更する場合があります。 ※ディスプレイ画面等の環境上、写真と実際の商品の色とは多少違う場合がございます。 ※海外輸入商品により、汚れ/ダメージ等がついている場合がございます。 ★お買物前のエントリーでポイントUP!★ ▼エントリーはこちらから▼ \\エントリーなしでも!// ▼当店全品ポイント5倍▼ \\全品5%OFF!// ▼応援クーポンはこちらから▼
価格:855円

10個セット!小さく薄くて超強力♪【お得なまとめ売り】 長方形ネオジウム/ネオジム磁石 マグネット  20×10×2mm 鳩よけ 鳩 撃退にも 送料無料


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価格:798円

ジェルネイルが進化した!磁石で模様が入る『キャッツアイ』カラージェル登場♪カラージェル【まとめ買いチケット カラージェルVer.】


半額商品100商品以上★SALE会場はコチラ 製品情報 磁石を近づけるだけで模様が入る『キャッツアイジェル』 ただの模様ではなく、見る角度で濃淡のあるグラデーション模様です。 光のあたる角度で、色が変わって見える不思議なカラージェルです。 薄いカラーは、模様は見えにくいですが、角度でうっすらと色が変わる普段使いによく、 濃いカラーは、1〜11のカラーは、ホワイトパールの模様が入ります。12以降は金色の模様が入ります。 色見本は、磁石を近づけた時のカラーで、パッケージないの色は、黒っぽく見えます。 また、色については、動画のほうがはっきりわかりますので、動画でご確認ください。 ジェルの内容量の誤差につきまして 使用上のご注意 このページのカラージェルは商品区分は雑貨です。自爪には直接ご使用いただけません。詳しくはコチラをご確認ください。
価格:194円

ジェルネイル・レジンに♪カラージェル『キャッアイジェル』専用磁石に新型マグネット登場★超強力磁石


製品情報 梱包数 1本 発送方法 ゆうパケット100円/佐川急便400円(沖縄・離島以外)/ゆうパック410円〜 用途 ジェルネイル用品 カラー グレー オススメポイント もう定番になったキャッツアイジェルを、 もっと楽しむために超強力磁石を作りました。 従来の強力磁石より厚さが2倍になり模様がなかなかでなくてあきらめてた方、必見の磁石です。
価格:321円

注目のあの磁石の最安値がが楽天に集結!

近所の区民プールに行ってきました。
帰宅して、お腹すいたー!と、息子は焼き鳥を5本ぺろり。
私は炒り卵?という程、卵たっぷりのゴーヤチャンプルを作りました。基本的にはMEC食をしていますが、チーズを食べ忘れてしまい 規定量の120gに届かない日が多くあります。お肉200g 卵3個はほぼ毎日クリアしています。あまり厳密にはしていなく、ゆるーくやっています。

夏休みの自由研究 工作
段ボールでUFOキャッチャーを作りました。
アームにネオジム磁石をつけ、オモチャにクリップを貼り付けて取るという仕組み。作る過程も楽しく、完成して遊んでみたけれど かなり盛り上がりました♡


いつもクリックありがとうございます!

低炭水化物ダイエットをクリックすると、ダイエットや美容を目的とした、素敵な糖質制限・MEC食(肉卵チーズ・カムカム30) のブログがご覧いただけます。ぜひぜひ、みなさんのブログにも訪問されてみて下さい♪


磁石 おしりだって、洗ってほしい。

こちらの記事にも書いた

私が愛用している靴ですがくつ
だいぶ履き古してしまったので
同じ靴を、新調しましたウインクキラキラキラキラ
やっぱりこれが履き慣れているからね
これなら私の足には間違いない
今まで履いていたキャメル色が
割と、どんな服装にも合わせやすいので
とても重宝していました
だから今回も、
色はキャメルかなぁ〜
と思っていたけど
やっぱりどうせなら、
違う色も試してみよう
と、思い直し…
今回は「テラコッタ」という色を
買ってみましたくつ
と言っても…同じ茶系統なので
あまり変わり映えは、
しないかもしれませんがてへぺろ
比べてみると
こんな感じです

右がキャメル

左が今回買ったテラコッタです
ブラウンほど濃くなく、
ちょっとピンクが混ざった感じかな〜
この色も、
いろんな服に合わせやすそう
新しい靴は、
気持ちもあがりますね
追記
カラーもこんなにありますよ

"グッドデザイン賞受賞 コンフォート シューズ
ストラップ スニーカー レディース マグネット 磁石
ローヒール 手を使わない 通院 カヤック KAYAK
やさしい靴工房 ベル"
こちらのsofaの靴くつ
生地が柔らかくて履き心地が良く、
ストラップがマグネット式なので
手に力を入れずにサッと留められて
とても履きやすいですニコニコピンク音符ブルー音符
インソールも入れ替えできるので
私は自分の足を靴屋さんで計測して
自分用のインソールを入れて
足の負担を軽減して履いていますくつ
もいっちょ追記
この靴は、やや大きめの作りになっているので、通常は自分のサイズより1サイズ小さいものを注文したほうがいいそうですひらめき電球ひらめき電球
私はリウマチで、大きめのサイズでないと足が痛くなってしまうので、1サイズ下げずに、自分のサイズをそのまま注文したところ、余裕があってちょうど良かったですひらめき電球ひらめき電球
リウマチ患者と靴選びの悩みは
切ってもきれないものですよね
だからこそ、
自分の
に合う理想の靴に出会えた時は
嬉しいものですね
くつ靴に関しての記事はこちらもどうぞくつ


ます!ます!磁石

〈 masu side 〉

一応玄関のチャイムを押し
ドアを開ける

「手越ー入るよー」

「来たっ!」


リビングから跳ねるような声が聞こえた後

パタパタとスリッパの音を立てて
玄関まで出て来てくれる

それは今も昔も変わらない

でも、

変化した事が一つだけある

出迎えてくれる
その腕には今

「まっすー来たねぇ。嬉ちいねぇ。
まっすーこっちおいでおいでぇ早く来て来て〜〜」

茶色の犬が。

こいつが来てから
ここに来て聞く第一声は
『手越』の声ではなく

ワントーンもツートーンも上げた
甘えた声で言うその茶色の犬のアフレコでの『いらっしゃい』になった

俺の顔なんて見もしないで
犬の顔を見て
犬の手を持って
俺に向かって来い来いと振る様に動かす

そして
腕の中の茶色の毛むくじゃら…

あ、

『犬』は
俺を見るなり

キャン
キャン
キャン

と3回鳴くのだ。

そして手越は
顔をこっちに向ける事なく

「あら??エマたんもいらっしゃいって言ったのぉ?エライねぇ、エマたんもまっすー大好きなんだねぇ〜ん〜〜カワイイねぇ」

…カワイイのは分かったからさ

「お腹ちゅいたねぇ」

だから、

…こっち見ろっつーのっ!

てか、

俺だって腹減ってるっつのっ!

『エマたん』しか見てねーだろっ

俺が来てからずっと!

…しかも、

『エマたんもまっすー大好き』??

いやいや、…その逆だろっ

キャン
キャン
キャン

吠えてんじゃん。

「コぉラ、ワンワン言わないのぉ。どちたのぉ?そっか、早くあっち行こって言ってんのかぁ。よちよち、行こ行こ〜〜
まっすー、早くっ、ビール冷えてるよ」

あ、やっとこっち見た。

キャン
キャン
キャン

…吠えんじゃないっ!

「こぉら、鳴かないのぉ。んーよちよち」

頬擦りなんかしちゃって。

…ったく…なんだよ。

『コラ』なのか『よしよし』なのか
ハッキリしろっ!

しかし

シゲとか小山とか?
こんな吠えられてんの見た事ねぇし!

俺だけだよ、
こんなギャンギャン言われんのっ

スタジオとかでもさ、
俺が生き物苦手なの知ってんのかしんないけど?俺の足元うろついて足首ペロペロっつって、テキトーに舐めて?
あれ?なんか好かれちゃってんのか?
なんて思ってたらさ?
シゲとか来た途端?
シゲんとこ尻尾振って行っちゃって
あれ?ってなって
スッと抱っこなんてされちゃって?
シゲもなんか『癒されるわ〜』とかって?
一緒にウトウト寝ちゃったりして?

…なんなんだよっ。

そんなことジリジリ考えてたら
犬と目が合った

キャン
キャン
キャン

…ほらね?

コレだよ。

目が合っちゃったら、こうだもん!

…嫌いなんだと思うよ。単に。

キャン
キャン
キャン

…まあ?別に?いんだけど?

好かれてようが
好かれて無かろうが

俺だって『エマたん』は『苦手』だよっ

シャワーを浴びた後
部屋着のTシャツと短パンに着替え
ソファに座り

冷えたビールを更に
冷凍庫で冷やしてくれてたグラスに注いでくれる

「お疲れ様ー、かんぱーい」
「おつかれー、かんぱーい」

曇ったグラスに口を付け
キンキンに冷えたビールを
一気に喉に流し込む

喉を通り過ぎていく
苦味の効いた炭酸の刺激と清涼感

今日一日の仕事の疲れや
うだるような暑さも
この一杯の為にあったと思えば
全てチャラに出来ると思える

一日が無事終わり
手越もやっと犬から離れ
俺の隣に座って一緒に過ごす

至福の時。

「…はーーーー、美味いっ!」
「あー美味ちっ
我慢して待ってて良かったっ」

ビールを身体に流し込んだ後
空になったコップを置くと手越が

「今日さ、飲み会行かなかったんだよね?」

「…え?あ、うん。」

「撮影押してたの?」

「ああ、うん、まあね、いろいろとね。」

「そっか。撮影終わってから
どっか寄って来た?

…うち来る前に。」

…え?

何でそれ…

えっと…

いや、

…別に悪い事してた訳じゃないし
やましい事なんて一つも無い…

…一つも…?

いやいや!

あれは別に、
そういう意味のモンじゃない!

先輩と後輩、それだけっ!

…それだけ…だよ…な…

…まいっか。

説明なんかしたらまた
絶対面倒な事になる

…とりあえず今は
惚ける事にする。

「…いやぁ?え、なんで?
…まっすぐ来たけど?」

空いた二つのグラスにビールを注ぎながら答える

手越はグラスに手を添えて
注がれるビールに視線を落とし

「あ、…ああ、そう!なるほどなるほど、そっか、うんうん、そっか…あ、ありがと」

再びグラス一杯に注がれたビールを
口元へ近付けるが

何か気掛かりな事が頭の中にあるのか
なかなか口を付けない

白い泡が次第に消えていく

小さいとはいえ
嘘をついてしまった俺の胸は
手越のグラスの中の小さな泡が弾ける様に
微かに騒めいている

黙ってしまった手越に

「…え、何?どしたの?」

と堪らず自分から聞いてしまう

すると手越は前を向いたまま

「…ん?…エマが鳴くからさ。」

そう呟きビールにやっと口を付けた

「…は?エマ?」

手越の喉元が三回上下して
グラスの半分を飲み

「…犬ってさぁ、人間の嗅覚の100万倍…?
いや、1億倍って言ってたかなぁ?」

…?…どういう意味で言ってんだ…?

「遠くの匂いが分かるんじゃなくて

…嗅ぎ分ける力が優れてるんだって」

「…じゃあ何だ?
あれって俺の香水とかで吠えてんの?…」

「いや、違うね。」

と即答し、手越は続ける

「だったらスタジオとかでも鳴いてるはずだけど、そうじゃなかったもん

香水変えてた時も泣かなかったしね。

一緒に帰って来た時だって
そんな何度も何度も鳴かなかったじゃん?

俺覚えてるもん」

明らかにいつもとは様子が違う手越を
身体の右
にひしひしと感じながら
手に持つグラスは汗をかき手を濡らす

素知らぬ振りをしてビールを飲むが
既に温くなり始めている

冷えてないビールほど不味い物は無い

この部屋の空気も湿り気を帯びた様に重く
妙な圧力を感じて仕方ない

温く苦い水を
喉に無理矢理押し込む様にして
胃の中になんとか送り込む

さっきここに来るまでの経緯を
正直に言わなかった事を
後悔していたが

ここまで来て『実は…』なんて言ったところで

『何故最初に言わなかったのか?』と
責めるだろう

『隠す理由があるからだ』と
怪しまれても仕方ないし

いやしかし…

『隠す理由』がそれなりにあるからこそ
言えないというのも事実だ

さっきの出来事と
今此処にある危機とがぶつかり合い

もう頭の中は真っ白。

茫然としていると

「…俺、今日 分かった事がある。」

そう言って
手越は少しだけビールを残したグラスを
テーブルに置いた

「…なんだよ…」

「エマはね、分かっちゃうんだよ。」

「…な、何をだよ…」

手越は ふう、と溜息の様なものを吐き

「嗅いだことのない…」

クルッと顔をこっちに向け
顔をグッと近付ける

「…な…」

思わず身体を避ける俺により近付くと
ニッと口だけで笑って

「…『オトコ』の匂いが。」

と、言い

俺を覆った
嘘の薄い皮をスルスルと吸い取る様に
俺の周りの空気を大きく吸い込んだ

「…えっ…?!」

身包みを剥がされた肌は寒気を覚える

じっとりと見つめる
そのガラス玉の様な瞳の中に映る
動けないでいる俺

「…今日、ここに来る前…

…どこの…誰と会ってたの…?」

「…誰…って………ぅわっ…!」

眠ってた筈のエマが
いつの間にか俺の足元に伏せて
ペロリと足首を舐めた

『今日の飲み会は参加出来そうにないです。すみません。また次回楽しみにしてます!』

ドラマの撮影が長引くと知り
予定していた飲み会に参加するには
難しいと判断して
幹事の翔くんに断りのLINEを送ってから
もう随分時間が経っていた

…はぁ。今日も疲れた。

冷え切ったスタジオから出た途端
生温かい夏の風が
心地良い疲労感に包まれた身体を
毛布で包み込む様に纏わりつく

アスファルトはまだ
昼間から保っていた
ムッとした熱気を放出させる

喉の渇きに気付く

今のこの喉の渇きを
一気に潤してくれるもの

真っ先に思い浮かぶのはビールだ

ああ、今すぐ欲しい…

今からでも参加して
クーラーの効いた店で
キンキンに冷えたビールを
一気にこの身体へ流し込んで
この疲れをぶっ飛ばしたい…!!

…しかし

飲み会の開始時間は
大幅に過ぎてしまった

遅れてでも参加すると言えば良かった…と

断りを入れた事を酷く後悔し
一杯だけでも何処かで飲んで帰ろうかと思ったその時

…♪…

LINEの通知音が鳴った

ん?誰だろ?あ、手越かな?

今日飲み会終わったら
手越んちに行く約束してたし

『もう飲み会行かないからこれから行くよ』と送ろう

そう思いながら
ポケットから携帯を取り出し
LINEを開くと

手越のアイコンは2番目で

1番上にあるその送り主は

「…翔くんっ??」

慌てて開く

すると

『お疲れ様。
増田さ、仕事終わった?』とある

飲み会の途中に送ってきてくれたのかな…?

あ、じゃあ前言撤回で
今からでも参加させてもらおう!
翔くんにもみんなにも会いたいし、
とにかくビール!!
ビール飲みたい!!!

そう思えば思うほど
喉の渇きが強くなり
すぐさま返事をした

『さっき終わりました!』

すると直ぐに既読が付き

『そっか。お疲れ様!
急で悪いんだけど
今からうちに来れたりする?』

…ん??…『うち』??

って、…翔くんの…家?

そう画面の文字を見て
考えあぐねていると

再び翔くんから

『無理かな?そうだよね。急だもんね。
ごめんね。
無理なら全然大丈夫だよ。
今度またゆっくり会おう』

俺が悩んでいるのを察した様な
気遣ってくれる言葉が届いた

ああああっ!!!
ちょっと待って待って翔くんっ!!!
無理なワケ無いっ!!!

思わず携帯を落としそうになる

「ぉおっと!!アブねぇ…」

俺はチャンスを逃したく無い一心で
女神の前髪を掴むべく
思い切って電話を掛けた

するとワンコールを待たずに

『あ、もしもし?増田?』

と尊敬してやまない憧れの先輩の声が
耳元で聞こえる

「はい!僕です!今から全然大丈夫です!
すぐ行きます!」

いきなり本題から入ってしまう

翔くんは
その俺の勢いに押された様に笑って

『あははっ、そんな焦んなよ。
いやぁ、悪いね、急に呼び出しちゃって。

いやさぁ、
ちょっと野暮用思い出して今日の飲み会早めに切り上げて俺だけ帰ったんだけど、
思いの外早く終わっちゃったんだよね。

でさぁ、
なんか飲み足りないな、と思って。

店に戻るのもナンだし、増田の仕事終わってるならどうかな?って思ってね。』

そんな時に
俺の事を思い出してくれたのが
凄く嬉しくて…

「うわー嬉しい!!行きます行きます!俺も飲みたいです!あ、何か飲みたい物ありますか??俺全部買って行きます!」

逸る気持ちが俺を早口にさせる

『ありがとう。ていうか、増田の食い付きがスゴイよ〜〜っ
あ、でも、とりあえずのものは揃ってんだよね。食べるのも飲むのも。
だから手ぶらでいいよ。呼び出したのも俺だし。来てくれるだけで十分だから。
だから手ぶらで来て?』

「え、そうですか?じゃあ…分かりました!今から急いで行きます!!」

『うん…あ、いやいや、危ないから急がなくていいよ、気をつけて来て。』

「はい!ありがとうございます!じゃ、後で!」

『はーい、じゃあ後で。気をつけてねー』

…うわぁ、

どうしよ。

翔くんの家に
お呼ばれしてしまった…

でも…

いくら手ぶらでいいって言われても
そうはいかないよな。


んか持って行くのが
礼儀ってモンだよな

わー、何持って行こう。

食べ物も飲み物も揃ってるって言ってるし…

なんか被っちゃってもナンセンスだし…

食べ物以外で…?何がある…??

…あーどうしよっ!!

…あ、そういえば…

と、

先月の飲みの席での事を思い出した。

忙しい翔くんがポロっと零した事を…

「…あーまたトイレットペーパー買うの忘れたー。まずいなーあと何ロール残ってたっけー。」

ボソっと翔くんが呟いた

「えー翔くんもトイレットペーパーとか買うんスか??」

翔くんの隣で飲む一番若い菊池くんが
驚いた様に言う

彼はやんちゃな子猫みたいに無邪気で
人懐っこい

この会の可愛いアイドルの様な存在だ

「買うだろ〜〜?じゃあ買わなくてどうすんだよ〜〜」

「え〜〜買う姿とか全く想像出来ないッス!やめて下さいっ」

彼は結構酔っているのか
既に目が座っている

「やめろったって…フツーに買うだろぉ?そりゃあ。」

と可愛い後輩の無茶な注文に苦笑いする

「えー、じゃ、どうやって買うんスか??」

「どうやってって、フツーだよ。フツー!フツーにスーパーとか?コンビニの時もあるし?その他にどうやって買うんだよ〜〜」

「翔くんがトイレットペーパー下げて歩いてんのなんて想像出来ない!てかそんな姿見たくないっス!」

「しょうがないだろぉ?買うだろぉ?下げて歩くだろぉ?そこはさぁ」

いやだ、そんな翔くん見たくない見たくない、と酔った菊池くんが嘆く

「テメェ、アニキに何ワケわかんない事ばっか言ってんだよ!困らせてんじゃねぇ!」と上田君が窘めると

「だってぇ〜」と菊池くんが拗ね

「まぁいいじゃんいいじゃん」と翔くんが間に入る

「あ、じゃあ俺、今度買って行きます!」

と助け船を渡すべく
藤ヶ谷が手を上げて言った。

すると

「じゃあ、俺が」と千賀
「あ、ボク行きます」と中間淳太くん
「じゃあ俺が!」上田くん
「じゃあもう…俺行きまーすっ!」菊池くん

と、順にみんなが後に続いて言い

そして最後残ったのは俺で

「…じゃあ俺が…」と

手を上げ最後まで言い切る前に

「どうぞどうぞ!!」とみんなが声を揃えて被せて言い、俺の方に手を差し出す
あの有名な芸人さんの有名なくだりで落ち着いた

「あ、じゃあ今度増田に頼もうっと」

翔くんも乗っかってくれ

「聞いてないよ〜〜」

その俺の返しで
翔くんのその話はそこで終わり
次の話題へと移った…

そ…っか…。

トイレットペーパー…か…

インパクトもある!

よしっ!決めた!

あれから少し経ったから
既に買い置きの物は存在しているだろう

でも、買っておけば必ず使う物だし
腐るもんでもない

ただ難点といえば
ちょっと邪魔?

まあいい!

とにかく、

俺は翔くんに笑って欲しい

あははは!って
何持って来てんだよっ!って

俺は遅くまで開いているドラッグストアに
駆け込んだ

ドアが開き翔くんが出迎えてくれる

「こんばんはー!」

「ありがとね〜〜。ほんと急に呼び出しちゃってごめんね。さ、どうぞ。上がって上がって。」

「いや、こちらこそ呼んで頂いて…ありがとうございます!じゃあ、お邪魔しまーす」

翔くんはTシャツに迷彩柄の短パン姿で
出迎えてくれた

そして俺の手に持つ『差し入れ』に気付き

「あれ?手ぶらでイイって言ったのに〜
…てか、デカくない??」

と不思議そうに笑った

「あ、これ、バレちゃいました?

…ジャン!」

とレジ袋に入ったブツを差し出す

翔くんはまじまじとそれを見て
レジ袋の形どった形と
薄っすら透けて見える文字で
中身に気付き

「…え、…それって…トイレットペーパー??」

と目を丸くした

「はい!この前約束したんで!」

翔くんは一瞬何の事か分かってなかったが
すぐに思い出してくれ

「お前嘘だろ!?マジで買って来てくれたの〜〜?」

眉を下げて笑った

「はい!マジです!」

「え、何ロール??」

「え…っと…、とりあえず12ですっ!」

「要らね〜〜〜〜」

と言ってまた笑ってくれた。

やった!掴みはオッケーだ!!

俺も嬉しくなって
大声で笑う少し酔った翔くんにつられて
笑った

すると
奥から扉の開く音がして
人が歩いてくる気配がする

…あれっ?誰か居る??

と奥から現れたのは

「…お、まっすーじゃん。」

「…え、ああっ!二宮くん!こんばんは!」

「楽しそうな声がすると思ったら。あなたでしたか。」

「ニノ、まっすーがトイレットペーパー持って飲みに来てくれた!」

ん?と一瞬首を傾げたが

「おー?やるじゃん。テレビより面白ぇじゃん。」

「あ、それ言っちゃいます?」

「うん、もっと出さなきゃ。そういうの。」

「あれ?出てませんかね?」

「うん、出てない。」

とあの悪い顔で笑った

そして

「あ、翔さん、俺 先シャワーしてい?飲んだらもう何もしたくなくなるから。」

「ああ、どうぞ?」

「ありがと。じゃあ借りるね。」

と言ってまた奥へ戻って行った

翔くんは少し気まずそうな顔で

「…ごめんね、まっすーに連絡した後に急に来ちゃったんだよ〜。あ、でも一緒に飲も?大丈夫だよね??」

全然大丈夫です!…と

言いたいところだが

二人の時間を邪魔する様な気がして

「…あ!そうだ、俺、ちょっと用事思い出しちゃって…今日は帰ります!」

と見え見えの嘘をついてしまう

「嘘だろ?気ぃ遣うなって。」

もちろん翔くんにはバレバレだ。

でも、多分こうして二人で会うのは
凄く久しぶりなんだと思う。

二宮くんも不意に出来た自由な時間だったに違いない。

しかも
あの家から出ないと聞く二宮くんが
家を出てまで翔くんちに来たって事は
よっぽど会いたかったんだと思う

忙しい合間に出来た
ひとときの二人きりの時間を
邪魔する訳にはいかない

トイレットペーパーの重さで細くなったナイロンの持ち手が指に食い込み軽く痛む

「いやいや、そんな、全然、遣ってませんから!いやマジで
あ、コレ、置いとくんで!使ってください!じゃ、…」

と手に持ったトイレットペーパーを
玄関の隅に置き
帰ろうとした時

「いや、帰んなよ。」

いつも柔らかな印象の翔くんからは
想像出来ない強い力で手首を掴み
帰るのを制止する

手首に感じる熱い締め付けに
脈がドクドクと打つのが分かる

思えば
帰ろうとする手越を引き止める事はしても

引き止められる事は
もしかしたら初めてかもしれない

この初めての出来事に
胸が異常にドキドキする

ヤバイ…

俺…

めちゃくちゃトキメいてる…!?

「…ぃ…いや、でも、やっぱ…邪魔かなぁ?なんて…ね?」

顔が熱い…

でも二宮くんも翔くんと二人きりがいいに決まってる!

「…邪魔な訳ないだろ?」

腕を掴んだまま困った様な
でも真剣な眼差しに
胸が飛び出してしまいそうだ

「…あっ……翔くん…?!」

掴んでいた手をぐい、と引っ張られ
身体が前に吸い寄せられる様にして
ふわりと翔くんの腕の中に収められた

「帰るなよ…」

突然の事で
何が起こってるのか分からず

抱き締められたまま
背中に手を回す事もせず

ただ腕の中で直立不動で
心臓だけが忙しく動いていた…

か…『帰るなよ…』…???

てか俺

…だ、抱きしめられている…?!

奥で二宮くんがシャワーを浴びているというのに…!

突然出て来てこんなところ…
見られてしまったら…!!

でも、

…いい匂い…

落ち着いたウッディな香りの中に
少しスパイシーな記憶を残す様な
大人の香りに包まれ

騒ぎ立てる胸の中を落ち着かせる様に
深く吸い込む

いつもの甘い匂いが一瞬蘇る

…帰らなきゃ…。

「…今日は帰りますね、俺…」

すると耳元で

「…ごめんね。
…増田に連絡したの俺なのに…」

「…いえ…俺はそんな…あの…」

「疲れてるのに…スーパー?コンビニ?寄って…手ぶらでイイっつったじゃん…」

「コレは…ただ…
翔くんが笑ってくれたらいいなぁ、
なんて、思っただけで…」

本当にそう思いながら
レジに並んで買った

翔くん、どんな顔すんのかなぁ、なんて
あんなにワクワクしながらトイレットペーパーなんて買ったのは初めてだ

くだらない事の様だけど
俺にとっては
すごく貴重な時間だった。

翔くんはクスッと笑って

「ありがと。
ほんと、…増田には癒されるよ。」

その翔くんの言葉が嬉し過ぎて
腰が砕けそうになる

ゆっくりと抱き締める腕を解き

身体が離れていくのを

少し残念に思ってしまう

翔くんの腕の中の
束の間の甘くスパイシーな時間は

香辛料で火照った身体が
汗をかけば次第に収まっていく様に

また
いつもの体温に戻るのだろう…

「…じゃあ、俺、帰りますね!」

淡く染まった空気を
跳ね除けるように笑顔で言った

翔くんも申し訳なさそうに微笑み

「…そ…っか…、ごめんね。
今度必ず埋め合わせする。

…増田?」

「…はい?…」

翔くんの顔がスッと近付き

唇が

触れた…

…ええええっ?!

俺は目を閉じる間も無く

動くことも出来ず

柔らかな唇が俺のを包み込んだ後

濡れた舌が閉じた唇の間を掬っていった

でもそれは一瞬で

もう少しで
俺の舌が応えてしまいそうだった…

ゆっくり唇が離れて

濡れた俺の唇を

翔くんの親指が拭った

この事実を拭い去る様に…

目を開いたままの俺は
その一部始終を
映画館の大画面で見ている様だった

憧れの先輩の色の含んだ表情を
間近に感じ

普段の翔くんからは感じなかった
野性味溢れる男性的で危険な魅力はまるで
ブラックホールの様

気を抜いたなら
何もかも置き去りにして
一気に吸い込まれてしまいそうだった

茫然としていると

翔くんはフッと照れた様に笑って

「…またね。」と一言。

催眠術を解いてもらった様に
固まっていた身体がやっと動いた

「…あ、あ…?
は、ハイ!ありがとうございます?え?あ、帰ります!お邪魔しました!」

一旦落ち着いていた身体の火照りが
また蘇る

「翔さーんちょっと来てー」

とバスルームから
二宮くんが翔くんを呼んだ

奥に居る二宮くんの存在を
すっかり忘れていた俺の身体はビクッとして
サッと火照りが冷めていくのが分かった

翔くんに動じた様子はなく

「ちょっと待ってーー!」とそれに答える

そして

「…じゃ、気をつけてな。」

と いつもの柔らかな笑顔で言った後

グッと顔を近付け

耳元で

「また…今度ね。」

と囁いた。

「ええ〜〜??ホントに〜??それだけ〜〜??」

ソファの上で膝を抱えて座る手越も
少し酔いが回って来た様子だ

疑う手越に俺は

少しだけ嘘をつく

「だからホントだって!

『いらっしゃい、ありがとう!来てくれて』のギュ、だよ!

それ以上何があるってんだよっ」

エマが何かに反応しているとしたらそれは
軽くハグされた時の残り香だと説明した。

「…あやしい…なんか、…あやしい!!」

まだ納得のいかない手越は
体育座りのまま俺を避ける様に体を傾けて
そのままコロンと横に転がった

「怪しくないっ!」

手越の身体に伸し掛かり
いつもの甘い甘い香りの手越を
いつもより強く抱き締める

「あっ!…もう、ちょっと…すぐそうやって…」

逃げようとして
丸くなっていた身体を伸ばすけど
酔った身体は正直なのか拒みはしない

腕の中にすっぽりと収まる
いつもの細い身体にホッとする

俺も

いつもの体温に戻らなきゃ…

抱き締めるのは許すのに

顔を近付けても
手越はフイ、と顔を逸らす

まるで
同極の磁石の様に

完全には納得していない手越の唇は
いつもの様に簡単には応えてくれない

翔くんの指が拭った
唇の記憶が蘇る

『 また…今度ね。』

俺は顔を
さく横に振って
記憶を散らす

「…手越…?」

「…ん…?なぁに…?」

「…今日は……キス、…してくれないの?」

「…んー…」

またさっきのガラス玉の様な目で
俺を見つめ

「…他の人とね…チューとか…

絶対…ヤだからね…?」

「…えっ…??」

手を伸ばし俺の頭を引き寄せて唇を重ねる

でも、
望んでいた深いものにはならずに離れ

俺の目を見る

逸らしちゃダメだと必死で平静を装い
見つめ返すと

「今日のまっすーの唇…固いね…」

瞳の奥に隠した
嘘の塊を突き刺した様に言った

額から汗が噴き出す様に流れる

バレてんの…?

もう無理か…

大人しく薄情した方が良い…

「…手越…?ごめん、俺、…今日ね、…翔く…」

『翔くんとキスしたんだ』

そう言おうとしたら

強張った表情を破り捨てた様に
甘い顔で微笑み

「…柔らかくしたげるね。」

手越の健気な姿に思わず泣いてしまいそうな不甲斐ない俺の唇を塞いだ

手越の唇は怒ってるのか

俺が応える暇も与えず
いつもより忙しく動く

今すぐ俺の唇の記憶を消し
自分のものに塗り替えていく様に

いつの間にか
上にいた俺は
手越に組み敷かれて下になり

熱く甘い罰を受ける

恐る恐る舌を差し出すと
直ぐに柔らかく絡め取る

その舌はいつもの様に
甘くて

ホッとする

唇が離れ

「…ごめん。」と謝ると

口を少し尖らせた顔で首を傾げて

「何のコト?」と言い

上になった身体をそっと預けてくれた

…ごめんね、手越…

再び上になって
深く深く口付けた

手越の唇はまだ少し固いけど…

耳朶を舌で掬うと

甘い吐息を漏らした

キャン
キャン
キャン

と、いつの間にか側に居たエマが
二人が絡み合うソファの端を
カリカリと爪で引っ掻く

どうやらエマも
そう簡単には俺を許してくれないみたいだけど…

「…ぁ、もう、ちょっと、エマたん…ぁ、あっちでねんねしてて…ね?…、ぁ…まっすー…」

嘘をついた唇で君を…

キャン
キャン
キャン

…end.


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